大塩八幡宮
概要
大塩八幡宮は、福井県越前市王子保町に鎮座する神社である。式内社で、旧社格は郷社。
歴史
創建は不詳であるが、延喜式神名帳に記載されていることから、古くから信仰を集めてきたと考えられている。江戸時代には、越前藩主の松平氏によって社殿が再建された。
祭神
応神天皇、神功皇后、仲哀天皇の三柱を祀る。
境内
拝殿、本殿、社務所、鐘楼などが建つ。境内には、えんむすびの木や、大塩湖を望む展望台などもある。
アクセス
JR西日本北陸本線「王子保駅」から徒歩15分。
大塩八幡宮は、福井県越前市国兼町に鎮座する神社です。平安時代末期の寿永2年(1183年)、木曽義仲が倶利伽羅峠の戦い、篠原の戦いに勝利し、平家追討の為にこの神社に本陣を構えたと伝わっています。
当時、義仲は3万から5万の兵を率いて越前国に進軍し、大塩八幡宮の境内に本陣を置きました。そして、神社に戦勝祈願をし、近江から京へ入るための軍議を開いたと伝えられています。
また、義仲が陣を構えている最中に家臣の失火が原因で大塩八幡宮の拝殿が焼失してしまい、近くに鎮座していた杣山日吉山王社から拝殿を譲り受け、3日3晩で大塩八幡宮の拝殿として当地に移築したと伝えられています。
現在、大塩八幡宮の拝殿は国の重要文化財に指定されています。また、境内には木曽義仲本陣跡の碑が建てられ、義仲の武勇と大塩八幡宮との縁を偲ぶことができます。
大塩八幡宮は、木曽義仲と深い関わりを持つ神社であり、今もなお多くの人々に親しまれています。
以下に、大塩八幡宮と木曽義仲の関連する史跡をまとめます。
- 大塩八幡宮
- 木曽義仲本陣跡(大塩八幡宮境内)
- 大塩八幡宮拝殿(国指定重要文化財)
大塩八幡宮を訪れる際には、是非これらの史跡にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
北陸地方唯一の大型拝殿だそうです。